6月1日は何の日?

2005-05-31 23:41:00

 6月1日、特定外来生物被害防止法が施行された。ブラックバスを対象に釣りを楽しむアングラーや業界人にとっては周知の事項だが、法によってキャッチ&リリースは禁止されず、移動、飼育、譲渡が禁止されることになる。もちろん、これには罰則が伴う。これは国の法律だ。

 一方、滋賀県の条例ではすでにリリースが禁止されている。外来魚を駆除するために一環としてレジャーで採捕する場合に限り、リリースを禁止するのだが、その処分は持ち帰るか、回収ボックス、イケスに入れるなどの方法がある。ところが、この方法で、問題となるのは釣ったバスを回収イケスに入れる場合、生きたままの移動、譲渡を伴い、さらに回収イケスで生きている間は飼育にも当てはまる可能性があるのだ。

 国の法律での指定を歓迎する声明を発表する滋賀県知事だが、「釣ったバスを殺したくない」という意見に対応したという回収イケスは法律違反に該当する。おそらく、こうした事情から回収イケスを撤去することになるのだが、殺したくないという意見はどうなるのだろうか?結局は、殺したくない人は釣りを辞めるか、罰則のつかない条例を違反するか、私達のように遊漁船業の業務として採捕するしかないだろう。

 まぁ、そんな細かい事項よりも、県としては駆除事業のモデル水域として指定されたことにより、水産庁のみならず、環境省の予算配分を受けることが重要な課題であろう。駆除事業を多く担う地域を選挙区に抱える自民党系議員が陳情(請願?)に向かったのも全て筋書き通りかもしれない。ちなみに、この選挙区では民主党議員が選挙区で当選し、その議員は比例区で復活当選しているから、一層の熱が入ったとも想像できる。こういう時の与党議員というのはさすがである。

 という訳で、結局のところ、法は予算、今回の法に基づく予算配分こそが本当のヤマ場なのだろう。それは、バスアングラーにとっても本当のヤマ場なのかもしれない。有り得ないが何千億もの予算が出たら、どんな方法で駆除するのだろうか?

 さて、この法律、ブラックバス関係では大騒動に発展したために、周知の事項となっているが、アライグマなど一見、特定外来生物に指定されていると気づかない生物も多い。ブラックバスの移動では細心の注意を払っていて、ギルを生きたまま、ノーリリースありがろう券などに換金するような変な出来事も起きるだろう。アライグマを飼っていて、オス・メスが交尾をしていても、それが法律に違反するなど想像もつかないだろう。そもそも、元となる生物多様性自体の線引き自体が曖昧であり、法律での線引きもよほどの関心がなければ、到底把握できるものではない。そう考えると、この法律は何の役に立つのであろうか?とりあえず、もう一度条文を読み直しておこう。


 



 

テーマ:バスフィッシング

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携帯水没ショック大!

2005-05-30 01:27:00

◆携帯水没

 金曜日、携帯がない!電話をかけても留守番電話サービスに繋がる。まさか、もしや、と思いましたが、どこにも携帯がありません。朝にトレーラーかボートのデッキ付近に置いたままボートをランティングしたような気が・・・

 トホホと思いながらも、携帯を購入しなくては安全も予約もなにもかも仕事が始まりませんので、ガイドのお昼タイムに早速購入することにしました。1年未満で2万6千円也!メモリー自体は1ヶ月前まで使用していた携帯が手元にあったので、わずかばかりのメモリが飛んだだけで済みましたが、ミスとしては結構痛い。

 しかし、現代生活において、携帯の紛失、故障はかなりの致命傷。パソコン、携帯はトラブルと思わぬ事態を引き起こすだけにバックアップは欠かせないと再認識させられました。今あるホームページのデータもそろそろバックアップが必要な時期だけに、しばらくメンテナンスのため休日を作ろうと思います。

 ボート、タックル、パソコンとあらゆるメンテが必要な5月末なのでした。


 尚、今回の水没につきまして、7月9日(土)の予約のM様のご連絡先が不明になってしましましたので、申し訳ございませんが、メール、電話等でご連絡下さいますよう宜しくお願いいたします。


◆琵琶湖オープン取材

 さて、日曜日は琵琶湖オープン取材のためガイドはお休みでした。結果はやっぱりというべきサイトフィッシング。この時期にサイト以外に勝ち目がないのが、トーナメントの常なのですから、そうすることがベストなのですが、それだけでは面白くないと思う今日この頃なのです。

 サイト、雑誌での特集されてたりして、昔はタブーとされた技術が当たり前のようにサンデーアングラーも楽しんでいます。もちろん、ガイドでもゲストさんの希望や状況に応じてはすることもありますが、全てサイトに頼るというのも面白さに欠ける訳で、正直、飽きています。トーナメントの取材を何度も続けていると4月、5月は全てサイトとなるのは当然ですが、どう書いても、ネストのあるところで見て釣るということで、ネタ的には新鮮さが無いような気がするのです。それに卵への影響も気になるというのもありますし・・・

 そういう意味ではサイト以外のパターンで優勝が出て欲しいという望みはあったのですが、さにあらず。半分予想とおりの結果でした。ただ、決して、サイトで釣ることを批判している訳ではないので誤解のないように。あくまで、書き手としてネタとしての変化の無さが面白さに欠けるというこちらの事情ですから。


◆安全対策

 JR西日本の事故から、日々の安全に対する憂いを放置すると大事故が発生するという図式を見せられると琵琶湖のバスボートもそろそろ何らかの対策が必要なのではないか?と思うわけです。
これから夏を迎えて、ますますプレジャーボートが増加する時期になるだけに心配です。しかし、警察を含め行政がこれほどまで危険な状況を放置しているというのは、大事故発生で、全面航行禁止というシナリオを作っているのかと疑いたくなるほど。そういう大事故が起こらなければいいのですが・・・、小さな事故は毎週のように耳にしていますし。

 たまに経験の少ない方の運転するボートに同船させてもらうことがあるのですが、危険極まりない。右舷避行など湖上交通の基本ルールを理解されていない上に、周囲のボートがまったく見えていない。同船していると「降ろして下さい」と泣きそうになるドライビングの方がかなりおられます。

 これは逆の立場から考えれば、いくら安全に自分が注意していても他船が突っ込んでくる可能性はゼロではないということです。ちなみに、陸上の場合だと事故になった場合、停車しているのなら過失責任ゼロなのですが、湖上の場合、停船していても湖上という危険な場にいるため過失があると判断される場合が多いのです。

 そこで、夏の安全対策をどうするか、特に土日です。結構、頭痛の種でもあり、8月はプレジャーボートの多い午後のガイドを安全なエリア、時間帯に行えるように調整したいと思います。第1に安全、第2に釣果、そういう体質を忘れずにガイドをしていきますので8月の土日はボートの多い時間帯調整などを図ると思います。神経質過ぎると笑われるかもしれませんが、万一、事故発生となれば、即廃業というのも間違いないのです。ゲストの皆様に安全に釣りをしてもらうというのは50アップを釣るよりも大切な仕事なのです。


◆大熊氏のロシア人ガイド

 ブログのサボり癖が伝染した我が日記ですが、大熊氏の日記を見ていてロシアからのゲストさんのページを見ました。あれは必見ですが、本人から面白おかしく聞かされた内容がマイルドになっているのは残念。是非、機会があればガイド時にも直接伺ってみてください。大笑い??

 私の場合、アメリカからのゲストさんは何度か経験はあります。軍関係の方、金融関係の方が多く、何度かありましたが、やはり釣り関係の会話は成立するものです。ただ、送迎などの日常会話はまったく駄目で、その辺は語学が堪能な方がうらやましい限りです。

 過去の経験で、オール「シマノ」セットという方がおられました。「I like simano.」

 でも、あなたのヒットルアーはTDバイブですから。残念!


◆やっぱりナイロンラインで失敗する

 初めてのゲストの方で一番多いのが、フロロとナイロンの差を甘くみていること。たとえばフロロ12ポンド指定のタックルセッティングをナイロン12ポンドで来られて、そのままラインブレイクするパターン。琵琶湖のデカバスにはそういう僅かなミスは許されません。特に55cmを超えるようなバスには一つのタックルミスも許されない。ライン、フック、これらが一番手、ロッド、ルアーが2番手、最後にリールという準になるのですが、一番大事なラインをミスチョイスされることが多いのでご注意を。

 ちなみに、私のスポンサーである「よつあみ」社の新製品DARMは昨年のテストで文句なしの商品でした。ラインというのは文句がない=なにも感じない=ストレスがないという商品が一番で、なにか悪さを感じる減点法で評価されるものという気がします。使っていて問題のないものが一番。あとスピニングリールはD社のものが糸寄れが少ないです。他社よりも糸よれ防止の技術が進んでいるからだと思います。




テーマ:よつあみ

左ハンドルオンリーの危険な罠

2005-05-23 06:47:00

 ベイトロッドで左ハンドルオンリーというゲストさんが増えています。あえて、失礼を承知の上で言わせてもらいますが、左オンリーのゲストさんの大半がハードルアーを苦手としておられます。

 左ハンドルというのはデュアル○○○○○というテクニックとして紹介されて依頼、市場に多くの左ハンドルのリールが売られるようになり、多くのユーザーが生まれました。ただ、そのテクニックでも左ハンドルで右手にロッドを持って、ジグやワームを丁寧に動かすというもので、ハードルアーに関しては右ハンドルで巻き効率を優先するというふうに解説されていたと思います。これは私も今でも賛同できる方法なのですが、一般のユーザーさんにとっては少しデメリットもあります。

 それは、ロッドの本数を増やさなければならないということです。右と左のハンドルを使い分けるということは、テキサス用とスピナーベイト用という兼用できるロッドがあったとしてもハンドル別に2本のロッドを用意しなければならず、いざ、バックラシュやトラブル発生時にリールの交換がままならずに釣りにならないというシーンを多く目撃してきました。また、それ以前にガイドやレンタルボートで釣りをするときにほとんどのゲストさんがバスボート1台で一人の釣りではありませんからロッドを沢山積むことが出来ないので、左右別にロッドを容易するというのは物理的、金銭的にも不可能になります。

 で、こうした理由からゲストさんの中で、「全部左ハンドルならいいのでは?」という解釈が生まれて近年オール左ハンドル派が多くなってきたのだと思います。一見、非常に合理的に見えるのですが、これが実践では大問題なのです。

 まず、左ハンドルにすることによって、ジグ、テキサスは上手くできます。しかし、ハードルアーがまったく駄目なゲストさんが非常に多い。ご本人は「左手で巻けている」と思われていますが、横で見ていると巻きスピードが左ハンドル特有の三角巻きになっており、カクカクと安定しない。そうするとルアーは中層、表層、ボトムと上下動の不安定な動きをしながら泳ぎますから、当然釣れない訳です。巻けているつもりでも、ハードルアーで釣れる巻き方になっていないのです。

 あと、ハードルアーでウィードを切るとか、ウィードのツラをリトリーブするというテクニックがからっきし駄目、ウィードを切るときにはパーミングが非力となる右手ですからスパッとウィードが切れずに釣れない。これはテキサスやジグでのフッキングもパワー不足でよくバラシが発生するのです。特に腰と連動するフッキングが右手では難しく、左手の方が圧倒的に巻き合わせなどは簡単です。とにかくデメリットが目立つのです。

 では、左ハンドルでの巻きを上達すればいいじゃない?というご意見も当然あるのですが、私が見てきたゲストさんのうち左ハンドルが完璧になっておられるのは左利きの方のみ、右利きで左ハンドルをマスターされた方は皆無です。ご本人がマスターしたと思っていても、ほぼ99%の確率でハードルアーになると綺麗に巻き操作が出来る右ハンドルの方に釣り負けています。ハードルアーとういのはただ巻きで簡単というイメージがありますが、このただ巻きというのが曲者で、一番難しいテクニックなのです。「ただ、巻いているだけなのに、アイツだけ釣れる」そんな経験はありませんか?そのときの違いというのは僅かな巻きスピードの安定感の差だったりするので、それを克服するためには利き手でのハンドル操作しかないのです。

 という訳で、私の場合はシャローのジグだけ手返しを重視して左ハンドルを使っていますが、あとはすべて右ハンドルです。そうすればハードルアーとソフトルアーへのチェンジも簡単ですし、ハードルアーのレンジコントロールで釣り負けることも少なくなります。さらに強烈な巻き合わせも決まるので、バスをバラす可能性も低くなる訳です。オール左体制をとられている方は右ハンドルを練習することをお勧めします。それはスピニングで右手でロッドを持つことぐらい重要なことだと思うのですが、「ハードルアーで釣らないから」という方には大きなお世話ですが・・・

 


 

テーマ:バスフィッシング