質問と回答
質問が届きましたので回答させて頂きます。Q
『こんにちは、ガイドでお世話になろうと考えている者です。
いつもホームページは意見させて頂いています。
ロッド購入を検討しています
琵琶湖南湖のウィードエリアで
ジグヘッド(1/16oz)
カットテール
で使用するロッド
エリート62SLE+J
を推奨されていると思いますが
ウィードに巻かれる心配はないんですか?
ご回答何卒よろしくお願い致します。』
A、
ウィードの巻かれるかどうかの心配をされているようですが、ウィードがあればどんなロッドでも巻かれます。問題は巻かれたバスをいかに取り込むかということです。
基本的にはウィードが濃い場合、5ポンドラインのスピニグタックルでは取り込めない場合もあります。そういう濃いウィードならばスピニグを使うべきではありません。できるだけベイトタックルで捕れる方法を考えた方が無難です。
しかし、スピニングでしか食わせられない場合、あるいは、少し空間に余裕があってスピングでも取れそうな場合にはスピニグタックルを使用します。
そこで、登場させているのが、TAVGP62SULJとエリート62SL+PJです。最初に述べましたようにどちらでも50アップが掛かればウィードには潜られます。無理に止めようとすれば5ポンドラインなど一撃で切れてしまいます。
そこで問題となるのは、ウィードに潜られてからのコントロールということになります。そのコントロールという点では、やはりエリートよりもテクナの方がトルクが勝るので、ロッドを満月のように曲げていて、バスが浮いてくる時間というのは短くなります。その点エリートの方が曲がりきってしまってバスがなかなか浮き上がらないというのはあります。
そういう意味ではエリートは確実にテクナよりは劣ると言えます。
ただ、どちらのロッドを使っていても、アングラー側が下手で、ボートで追いかけない、ロッドを曲げきっていない、ドラグを使っていない、などなどバスに対しての駆け引きが上手くないとどんなにパワーのあるロッドを使ってもラインブレイクしてしまいます。
ですから、最終的にはどんなロッドを使おうともアングラー次第ということになってしまいます。ですが、上手いアングラーの場合、ロッドのしなり(曲がり)を有効に使うために、最終的な粘りの差がよく分かるようになり、テクナの優秀さを理解できると思います。本当にテクナのよさを実感できるのは、こうした藻だらけウィードエリアの50アップという極限状態でのランディングの瞬間で、このときに曲げておいただけでグイグイと浮き上がってくるのを体感したらテクナって素晴らしいと本当に思えるでしょう。
さて、話を戻して、エリートの場合は残念ながらテクナほどのトルクはありません。しかし、それでも通常のロッド以上のトルクはありますから、少々のウィードエリアならバスは浮いてきます。あとはアングラー側がどれだけロッドのトルクを引き出すか?いわゆるロッドをしならせてバット部分までを曲げるかに掛かっています。
(よくゲストさんのランディングを見ていると、ロッドを曲げずにラインの力で上げようとしている方が多いのですが、それは間違っていて、ロッドのトルクを出し切れていません。こういう状態はラインの力でのランディングであって、ロッドの力で釣ったとはいえないのです。)
ということで、回答としては、エリートはウィードエリアでは巻かれます。あとは、アングラー側がいかに対応するかということと、もう一つ重要なのは、どの程度のウィードの濃さまでスピニグを使うかということです。
実際、春のウィードの薄い段階までは全然OKですし、夏以降は南湖の北エリアのチャネル部分でJHを使うのでエリートで充分耐えられるという訳で、ガイドのお薦めタックルにもエリートが記載されて、実際のガイドでも使用しています。
もし、これ以上ウィードが濃い夏のウィードエリア場所で使いたいのなら、テクナをお薦めいたします。
分かりにくい回答ですいません。要は使い方次第ということです。
カテゴリー: ティムコ・フエンウィック