日本文化は漫画にあり?
先日、我が社のバイトに来てくれていた大学生達が卒業するということで送別会を開いた。彼らがなぜ釣りを始めたのか?という話題になって、面白い話となった。釣りを始めるキッカケというのは様々なのですが、そのうちの一人が『グランダー武蔵』を見て、釣りを始めたという。ミラクルジムのあのグランダー武蔵?それって最近というか一昔ぐらいの話ではなかったっけ?と思うオジサンの私。
でも、よーく考えれば今の大学生が小学生ぐらいのころが、ちょうど釣りブームでコロコロコミック?に連載されていたような気がする。だから、彼らがルアー釣り、バス釣りに興味を持った訳で、初めて釣ったルアーも『グランダー武蔵』だと言う。そんな!
しかし、よく考えてみれば、私たち団塊ジュニアの世代も『釣りキチ三平』から始まって、小学校、中学校とクラスの8割が釣りに興味があったという世代。やはり漫画の影響は大きいのだ。
これは釣りだけでなく、巨人の星、ドカベン=野球、キャプテン翼=サッカーというようにスポーツ漫画が子供達の趣味・興味に与える影響は非常に大きいのは間違いない訳で、釣り漫画が釣り好きの子供を輩出したのは確かだろう。
そして、残念なことに今の大学生の下級生になると、極端に釣り人口が減ってしまうためバイトに来てくれる人材も不足しがちになってしまう。そう、彼らよりも下級生になると、子供の頃に釣り漫画が存在していないのだ。
この話を聞いて「なるほどねぇ~」と思う一方、釣りを漫画の題材にするというのも、それだけ世の中で釣りブームが起こっていたからで、「卵が先か、鶏が先か」ではないが、人気・釣り漫画が存在しないやっぱり釣りがマイナー化しているということだろう。
ただ、この先の釣りを支える若者を作り、釣り業界の永続を願うのならば、やっぱり釣り漫画は必要だろう。どなたか釣り漫画描きません?そして、漫画出版社の方、お願いですから釣り漫画を採用してください。とは言え、コミック誌業界も下火、さらに少子化というから、少子高齢化の日本経済自体の問題なのかもしれませんねぇ~。
さて、漫画なんですけど、よーく考えれば、今の釣りも漫画とあまり変わらないような気がしてしまうのは私だけでしょうか。
例えば、「○○技」みたいに、どっかの科学戦隊が出してきそうなテクニックで、一撃で敵をやっつける代わりにバスを釣ってしまうみたいな。あるいは新製品が出ると、「秘密兵器」といって、これさえ使えば劇的に釣果が変化するなど。
そういうのに、ついつい期待してしまって買ってしまうのは、子供の頃とほとんど変わっていないのかもしれません。冷静になって考えれば、そんなものあり得ないのに、ついつい期待してしまう。それが釣具の購買力になる訳で。
でも、こうして大人になっても、子供の頃と同じように胸をときめかせて、想像したりしながらモノを買えるというのは幸せかもしれません。
リールなんて子供の頃の超合金、ロッドなんて刀のオモチャと同じかもしれません。でも、家でリールのハンドルをついつい回したり、ロッドを天井に当てて曲げてニヤニヤする時間を過ごせるのは、奥さんに「そんな竿ばっかり何本も買って」と怒られても幸せですよね。
しかし、フィールドでは想像だけの秘密兵器や技なんて通用しません。フィールドでバスを見つけて釣っていく作業はクワガタ取りを同じです。バス(クワガタ)がどんなウィード(木)を好むのか?あるいはどんなタイミング(時間)に動くのか?自然や生物の摂理を超えて、釣れたり(取れたり)することはないでしょう。漫画はあくまで漫画です。
ですから、漫画を見て楽しむことも、自然で遊ぶこともバランスよくしないと駄目なのでしょうねぇ~。
カテゴリー: バスフィッシング