実は凄い「チャンクロー4インチ」
昨年度も、今年もパンチショットリグ(リーダーレスダウンショット)で使っているチャンクロー4インチ。
このワーム実は、相当に凄く琵琶湖と相性が良い。その理由は
- ホッグ系にしてはソフトな素材で、ハードカバーには弱いけど、ウィードに最適。
- ソフト素材ゆえにボディ全体が揺れて、喰わせ効果抜群
- ツメが腕に付いていて、腕は着底後に開いてアピール、ツメはフォール中にアピールと2度美味しい。
という具合なのですが、なにせ「素材の安定感」が抜群です。
アメリカ製などホッグ系ワームの素材が硬くなったりする中、最近は流行でもないので、なかなかちゃんとしたホッグ系ワームが無くて困るのですが、これは安定した素材のソフトさを維持して発売されているので確保がイージー。ほんと、この手のワームというのは「素材が命」でちょっとした素材の変化だけで、ホッグ系ワームの数多くの名作が釣れなくなってしまった。だから、「素材の安定感」は非常に重要なのです。そして、その上に成り立つ「ワームの形状」。その形状は、ツメがフォール中に誘って、ボトムで腕が開く着底アピールと、フォールから着底まで完璧なのです。
この「素材の安定感」と「ワームの形状」の2つが上手く噛み合っているのがチャンクロー4インチです。
ただ、パンチショットリグ(リーダーレスダウンショット)で使う時には、ノーマルのままだとウィードに入りづらいのと、ボディの重心が後ろにくるのでサイドの腕は両サイドをカットして、写真のようにして使います。
ウィードの入りづらいというのは理解してもらえると思いますが、重心の問題は、かなりマニアックで、パンチショットリグ(リーダーレスダウンショット)でシンカー部分の感度を上げて、カナダモの天井や内部にオオカナダモが生えているかを理解するには、ボディ側が軽くて、シンカー側が重い方が、感度が上がります。これは、ワームのウィードとの接地が少なくなり、シンカーの僅かな面積だけがウィードとコンタクトした方が、ウィードの質を感じやすいのです。同様の理由で、ホッグ系よりもストレート系の方が感度が良くなるのです。
だったら、ストレート系の方が良いのでは?と思うのですが、ストレート系の難点は、すっぽぬけ!
パンチショットリグ(リーダーレスダウンショット)で一番困るのがフッキング時のすっぽぬけで、これを減らすのは、ワームの長さが短いホッグ系となります。 あと、シンカーです。これはまた別の機会に。 そのため、ストレート系でなくてもウィードに入る密度であれば、できるだけホッグ系で勝負したいのです。その勝負できるホッグ系というのが、このチャンクロー4インチです。
おそらく8月中旬ぐらいから14gや18gを投入しないとカナダモ内部に入らない状態になるまでは、10gでチャンクローで闘うでしょう。
この先10gから14gへ、チャンクローからフリックシェイク6.8へとシフトしていく事になります。
最後に、裏事情を申しますと、なぜ、ここまで推すかと言うと、このワームの出来があまりにも良いので、沢山売れて、長年のベストセラーになることで、安定して商品が供給されることを願っているからなのです。絶対に廃盤にしたくないのです。流行廃りの激しい今のルアー業界で、良いものが製品として売れ続けるのが非常に難しいのですが、使ってもらって、釣ってもらって、なんとか維持しておきたいという願いからなのです。
カテゴリー: ジャッカル