2018-10-03 13:02:19
様々な用事が重なり、山梨県へ。

やっぱり富士山を見るとテンションが上がります。
その用事の一つがこちら。

同行した北プロ、国保ガイド共に沢村さんと記念写真。
今回、キャリルで沢村さんに相談に乗って頂いたのが、リールについて。

普段は、シマノを中心にメタニウムMGLを中心に使っており、そのMGLに16メタニウム用のKTFカスタムスプールのNEOを搭載しています。
このセッティングにすることでのメリットは
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バックラッシュが激減する
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重くなるだけのバイトが分かりやすくなる
という点が挙げられます。
バックラッシュの激減の理由はスプールが軽くなることによる慣性力の低下により、過回転が抑えられること、もう一つはリールへの糸巻き量の減少による慣性力の低下があります。
よくあるのがゲストさんが16ポンドのラインを100mをノーマルのスプールに巻いてこられることで、これは一見正しいように見えて、実際のフィールドではバックラッシュや糸のスプール上での弛みが見られて、かなり使いにくくなっていまします。特に回転が良すぎるメタニウムMGLではそれが顕著となります。それを改善するためには、糸巻き量を少なくするのが良いのですが、最初から糸巻き量が少なすぎると飛距離が落ちてしまうので、(30m程度の)PEの下糸を巻くことをオススメしています。そうするとスプール重が重くならずに軽いスプールの状態でバックラッシュしにくくなります。
その原理で、よりスマートにより軽くなるのがKTFのカスタムスプールNEOで、最近のMGLには私はほとんど搭載しています。
もう一つ、軽いスプールを入れるメリットは、巻いている時の巻き心地が軽くなることです。スプール自体が軽くなると、ハンドルを巻いている時にもスプールが軽いので、ルアーだけの重さを引いているように感じられます。反対に重いスプールになると、スプールの重さとルアーの重さがあり、巻き心地が重くなります。
特にスピナーベイト、スイミングジグ、アラバマリグにおいては、真っ直ぐ引いている時に、重くなるだけのバイト、あるいは軽くなるだけのバイトが良くあり、そのバイトを感じるためにはできるだけ軽い巻き心地である方が有利となります。その点もKTFカスタムスプールを入れるメリットとなります。
そのため、遠投に向いている遠心力ブレーキのシマノとKTFスプールNEOの組み合わせは、琵琶湖ボートアングラーにとって非常に向いていると思います。
ちなみに、KTFカスタムスプールにはNEOとフィネススプールがあって
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NEO・・・通常の巻き、太い糸に対応
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フィネススプール・・・ベイトフィネス的な細い糸やショートキャスト対応
となっていますので、琵琶湖のボートアングラーならNEOスプールがメインとなります。
20ポンド以上のラインはKTFカスタムスプールを入れずに、ノーマルで使用しています。
ただ、シマノのリールにスプールを入れるには、遠心ユニットの移植が必要となり、そのユニットを外すのが固くてかなり難しいのが難点でした。そのため、メタニウムやバンタムをお持ちの方でもKTFスプールが入手困難というのも重なり、なかなか搭載されるには敷居が高く、ノーマルで使用される方が多いのが実情でした。(★キャリルさんに持ち込めば、簡単に交換してもらえます。)
では、ダイワではどうなるかというと、マグネットブレーキゆえに継続的なブレーキが掛かってしまうので、これまでは敬遠していましたが、実際にはゲストさんがジリオンTWSとかをキャストされているのを見ていて、非常にトラブルが少なくノーマルのままでも扱いやすいのでは?という印象を受けておりました。やっぱりTWSが効いています!
これは是非試したいと思っていた矢先に、高回転時のみブレーキが作動するというKTFカスタムスプール「KAHEN」が発売されるという事で、その性能とダイワのリール導入に向けてのアドバイスを沢村さんにお伺いすることにしました。

これが噂のKAHENスプール。
右側の黒いユニットが回転の遠心力で飛び出してきて、マグネットとの距離が近くなり、高回転の時のみ磁力が強まる設計。
すなわち、遠心力とマグネットの良いとこ取りですよね!それにダイワのTWS(Tウィングシステム)があれば、もう分かりますよね?

そして、すばらしいのが大半のダイワのリールに装着が可能ということ。シマノ用は機種ごとにスプール構造が違うので、機種ごとにスプールが必要になります。
適合機種
● スティーズ SV TW 全モデル
● スティーズ A TW 全モデル
● ジリオン SV TW 全モデル
● T3 ( 1016H-TW, 1016HL-TW, 1016SH-TW, 1016SHL-TW )
● T3 SV ( SV6.3R-TW, SV6.3L-TW, SV8.1R-TW, SV8.1L-TW )
● T3 MX ( 1016H, 1016HL, 1016SH, 1016SHL, 1016XH, 1016XHL )
● RYOGA ( 1016, 1016L, 1016H, 1016HL )
● STEEZ ( 100H, 100SH, 100HL, 103H, 103HL )
● STEEZ SV ( SV6.3R, SV6.3L )
● STEEZ LTD ( 105XH, 105XHL )
● STEEZ LTD TN ( 103H-TN, 103HL-TN )
● STEEZ EX ( 100XS, 100HS, 100H, 100HSL, 100HL )
● SS SV ( 103, 103L, 103H, 103HL, 103SH, 103SHL )
★ TD-Z ( 103H, 103P, 103ML, 103H Type-R, 103HL Type-R, 103ML Type-R, 105H )
★ TD-Z ( 103HL, 105HL, 103HL Type-R )
そこで実際に使っている北プロにもアドバイスをもらって、どのリールにするかを選びます。

北プロも愛用しているのですが、一番良いのはシマノの場合はブレーキユニットを移植するので、一つのリールに一つのスプールしか用意できずに、違うフィールドに行っても用意にスプール交換で対応できないのが、ダイワの場合は、スプールを準備するだけで、どのリールにも装着可能で、フィネススプールに6ポンドを巻いておいて、NEOスプールに16ポンドを巻いておけば、ベイトフィネスのリールを準備しなくてもノーマルのリールにセットするだけで、全国どこのフィールドにも対応できることだそうです。そうベイトフィネスリールというのが特別に用意しなくてもOKなんです。
そこで、私もそれぞれのリールにセットしたKAHENを見ながらチョイス。

一番の候補は、ジリオンだったのですが、ジリオンとスティーズがスプール径が同じでも、ジリオンSVTWでも若干大きいこと。
そいうえば、手の大きいゲストさんが愛用していることが多かった。
となると、サイズダウンにはより高価なスティーズ?値段はちょっと張るのが難点ですが・・・。

よく調べていくと、ギア比を落としていくには、スティーズA TWにしか5.3:1が無いようなので、手とのフィット感、ギア比から選択することに。
これで今後はしばらくはメタニウムMGLとスティーズA TWの両方を使い分けていくことになります。
ガイドの際は是非、両機種のKTFカスタムスプール、IXAカーボンハンドルをお試しくださいませ!
カテゴリー: 雑記帳