4月27日平村ガイド「ソウルシャッドとスレッジの違い」
小型シャッドは使用頻度が高く、シャローの巻き、南湖の沖のドラッキング、北湖のキャロシャッドと一年を通じて出番が多い。
主に使っているのはジャッカルの「ソウルシャッド」シリーズとエバーグリーンの「スレッジ」シリーズ。
この2つは同じ小型シャッドでありながら、まったく異なった性質を持っている。
まず、ソウルシャッドは水を掴む系。
ソウルシャッドはリップでしっかりと水を掴み、ややファットなボディで確実に水を押していく直進安定性の高いタイプ。
この特徴を利用した高速巻き、クランクのようなタダ巻きでの釣果は他を圧倒する。特に高速巻きでは、リップから水を逃がす系だと回ったり、水面に出てしまったりするが、ソウルシャッドは確実に水中を高速でリトリーブできる。シャッドの高速巻きというパターンは、このソウルシャッドが生まれて定番パターンとなった。
リップが確実に水を掴むのでジャークでの横跳ねは少ないが、その分安定して潜ってくれる。
シリーズには色々あるが、私は58SP、62DR、62DDRを主に使用する。
シャローでの高速巻きでは浅い1mレンジなら58SP、1.5mレンジなら62DR、2mレンジでは62DDRを使う。
ディープでは、水深のある南湖の4mでは62DRをドラッキングで、北湖の6mでは62DDRをドラッキングで使う。
一方、エバーグリーンのスレッジシリーズはジャーク時に跳ねるタイプ。水を逃がす系となっている。
ノーマルのウルトラスレッジは重心移動タイプで飛距離が出る。
一方、CBS(カウンターバランスシステム)モデルは、飛距離が出ないが、横へのダート幅が脅威的。ドラッキングで使うのならばCBSだが、なかなか入手困難。特に良い色はなかなか目にしない。
ウルトラスレッジのCBSモデルは主に南湖の4mのドラッキングで使用する。秋に小型サイズが湧いている時には、無敵を誇る。
また、リップの短いスーパースレッジは北湖のキャロシャッドで6mから15mを攻略するために使用。キャロシャッドとの相性は抜群。
とにかく軽いロッドワークでも、スパっとダーとするスレッジシリーズは毎年追加購入する定番品です。
ただ一つだけ欠点があるとするならば、純正のフックがダメすぎる点。ですから、スレッジは買ったら即フック交換してください。これはかなり重要です!
ウルトラスレッジとソウルシャッド62DRのリップ比較。
ほぼ同じ大きさだが、リップの根本の処理の仕方が異なる。あとアイポジションも異なり、ソウルシャッドの方がボディ寄りとなっている。
こうしたリップの形状、アイポジション、そしてボディ幅、ウェイトの位置によってルアーはアクションが異なる。ルアービルダーの方なら、どう設計したら、どう動くのかが理解できるのだろうが、私はそこまでの域には達していない。
それぞれのアクションの違いを理解して、それぞれを適材適所で投入していくのがルアーフィッシング。やっぱり、そこも面白い。
カテゴリー: ジャッカル