5月18日平村ガイド「0.3号のPEをリールに巻く」
最近はクリアな湖でムシ、サイコロをキャストする際に飛距離を稼ぐために0.3号や0.4号のPEをテストしています。

昔は無かったジャンルなので、ダム湖に浮かぶようになって最新のリグやメソッドを試していると、この太さのPEラインのメリットに気づかされます。
飛距離という点では、フロロ4ポンドよりも飛びますし、強度では0.3号ですら9ポンドもあるので、瞬間的に力を加えない限りはラインブレイクはしません。
PEは瞬間的な力に弱いのでアワセ切れが多くなるので、特にこの太さの場合は、ロッドセッティングとドラグ調整でアワセ切れしないようにして、自らもアワセの瞬間の速度をやや落として加速度的にロッドを曲げていく巻きアワセを重視したフッキングにすることで技術的にアワセ切れさせない事ができます。
そこまでして使うメリットがあるのです。
メリットはやはり飛距離です。特にサイコロやムシはノーシンカーで使う場合、ワームの欠片を投げているようなモノ。普通のフロロ5ポンドクラスだとペトッと目の前に落ちてしまいますが、この太さのPEはスムーズにロングディスタンスにこれらのルアーを送り込んでくれます。今やムシやサイコロはこうしたPE使用を前提としているので、I字系同様にPEを使ったスピニングゲームが不可欠となっています。
さて、これを実際にゲストさんに巻いてもらうと問題が・・・。
PE0.3号となると、太さは0.3号ですから、フロロ6ポンドを巻いていたスピニングリールの糸を捨てて巻いてしまうとリールの巻き量が足りなくなってしまいます。この失敗をされる方が多くて、せっかく0.4号、0.3号のPEを巻いているのに、リールのスプールエッジに引っ掛かってしまい飛距離が出ないというパターンを何度か目にしました。

フロロ6ポンドだと1.5号の太さがあるので、0.3号の5倍の糸巻での厚さが出るのです。ですから、理論上は0.3号のPEを70m巻く場合には、フロロ6ポンドならば14mの糸を出すだけでOKなのです。
しかし、この話は理論上で、フィールドで実践してみると、フロロは糸の硬さゆえにスプール馴染みが悪いのでスプールエッジよりも少し内側に入れた方が使いやすいのですが、PEの場合は(特にノーシンカー系のマイクロベイトを使う場合には)スプールエッジよりもオーバーするぐらいに巻いた方が良いのです。

そうなると、実際に巻く際には、普段琵琶湖で使うような6ポンドを巻いているスプールならば、そのままテープで止めて、さらに結び目が邪魔をしないように結び目にもテープを張って0.3号や0.4号のPEを70mぐらい巻いていただくのが上手い巻き方となります。

たがが、糸巻ですが、この糸巻の仕方一つで実際のフィールドでの釣果が変わるので、実は釣りのテクニックとして糸巻の上手い下手というがあるのです。
カテゴリー: よつあみ