ロッドに関する質問(ジャークベイト)

2008-05-13 23:21:13

ロッドに関する質問(Sさん)

Q,=前半部分・略=GP64CMはジャークベイトに合いますか? 66Mも合いそうな気がしますが、69Mと少しかぶる部分が多いかと思いまして…また手の空きの時にでも教えて下さい。よろしくお願いします。


A,ジャークベイトに関する質問ですが、ジャークベイトと言ってもルドラ系の大型ジャークベイト、阿修羅系の小型ジャークベイトでロッドは異なります。

 阿修羅などの小型ジャークベイトにはスピニングであれば、ELT62SL+PJやTAVGP62SLJなどがベスト設定ングでベイトならばELT62CMLJ、TF62CMLJを使用します。

 一方、ルドラなどの大型ジャークベイトの場合、ジャークが重いためにある程度ベリーの硬いロッドが必要となりますが、ポンプリトリーブの時にはソフトなティップでブルブルと泳ぐのを確認できるロッドが必要です。

 現行のモデルでベリーの硬いロッドでなお且つティップでルドラなどのブルブルを感じられるのはTAVGP69CMJとなります。ですから、私もTAVGP69CMJを使用しておりますが、ジャークだけなら長すぎると感じることが多く、この辺は今後のロッド開発の必要性を感じております。

 また、ジャークだけなら、ティップまでしっかりしたTAVGP66CMJでOKですが、ポンプリトリーブの時にはティップが硬すぎてジャークベイトでは感度が出ません。そして、TAVGP64CMJだとジャークは若干甘くなりますが、ポンプリトリーブには感度は出ます。どちらも一長一短というところで、結局、長くてもTAVGP69CMJとなっています。この長さは要らんのですけど・・・。TAVGP66CMJのソフトティップバージョンぐらいがベストなので、ティムコの開発担当に伝えておきます。



テーマ:ティムコ・フエンウィック

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増えている?減っている?

2008-05-12 12:17:56

 先日、ボートを止めている向かいのオジサンから「最近、外来魚は増えているらしいなぁ~」と妙な話を伺いました。

 琵琶湖で釣りをしている方なら、ここ数年でブルーギル、ブラックバスは極端に減少しているのには気づいておられるとは思いますが、どうやら下の記事が原因だったようです。

 京都新聞5月11日付けより引用
 
 『外来魚回収 過去最多15・1トン』
滋賀県、「海づくり大会」効果

 釣り上げたブラックバスなどを入れる外来魚回収ボックスからの回収量が、昨年度は取り組み開始以来最多となった。設置している県は、昨年の「全国豊かな海づくり大会」に併せ、各地で外来魚駆除釣り大会が開かれたことなどが原因とみている。

 昨年度、琵琶湖周辺に40基設置されている外来魚回収ボックスから13・4トン、同じく30基ある回収いけすから1・7トン、合わせて15・1トンを回収した。前年度より1・2トン増え、2003年度のスタート以来最多となった。

 県琵琶湖レジャー対策室は、外来魚と地域通貨の交換事業などが奏功し、条例による外来魚の再放流禁止が市民に広まったことも理由の一つとみている。

 対策室は「今後も回収量が増えるよう、市民団体や学校などが行う釣りイベントに積極的に協力していきたい」としている。。


 記事をしっかり読めば、回収された量が過去最高だということが理解できますが、なんとなく眺めていると、釣りをしない市民の方からにとって外来魚が凄く増えたように感じるのでしょう。

 湖中の魚の量のことですから、回収量や漁獲量が増えれば「増加」、反対に減れば「減少」となってしまいます。この記事からすれば、「滋賀県の施策が成功して、外来魚の回収量が増えた」ということになりますが、なかなかそこまで理解してもらえないようです。

 しかし、琵琶湖の生態系回復、漁業資源の保護にために、外来魚を回収することは「目的」ではなく、在来魚を増やすための「手段」のはずです。近年、「手段」が「目的」になってしまったように思えてなりません。今回の記事からくる話のように、この手に話題になるとどうもピントがズレた話が多いのが特徴です。


テーマ:雑記帳

リールのハンドルに関する質問

2008-05-08 22:58:00

Q、はじめまして,S(右利き)といいます。 リールについてお聞きしたいことがあります。 今まで、アンタレス(左巻),メタニウムMg(左巻),TD-Z(左巻)を 使用しています。今回ラバージグ・テキサス用にメタニウムMgDC7を 購入(左巻)しようと思っています。
 友達から,「右利きなら右巻きの方がきれいに,速く巻けるよ」って言われ, 借りて使用したのですけれど,慣れない為かロッドを持つ左手にあまり力が 入らないようで,あわせる時に不安な感じがしました。
 平村さんは,右巻きを使用しているようですが,ラバージグ用や,他のルアー の時でも右巻きの方がいいのですか? ジグ用にハイギア(7.1:1)orローギア(6.2:1)どちらがいいのですか?

 自分の思い:カバー,ウィードにバスが潜られない為,ルアー回収速度を早くして, 次のキャストまで速度を上げる為,ハイギアを購入しようと思っています。 よろしくお願いします。



A,リールのハンドルに関する質問ですが、過去にブログに記載したことがありますので、そちらを一部抜粋して掲載しておきます。あと最近感じる左ハンドルについてコメントしておきます。

 相変わらず左ハンドル派のゲストさんを多く見かけますが、左ハンドルでも完璧に回せるようになっている方は問題なく釣られます。しかし、巻きが三角巻きになっている方は、やはりレンジコントロールの必要な釣り方では釣れません。

 特に最近流行のスイミングジグなどは、その典型であり、正確なレンジコントロールが必要とされるため、巻きスピードを上手くコントロールしながらウィードのツラを舐めるように巻き取れるアングラーはよく釣れます。また、一見簡単に見えるバイブレーションですら、左ハンドルの方は苦戦する率が高く、巻きの重要性は近年ますます高くなっているように思います。

 私達ガイドから見ていても「魔の左ハンドル」という感じで、新規のゲストさんが来られたときに、左ハンドルのリールをお持ちの場合は、スイミングジグ、クランク、スピナベ、バイブレなどで、釣れるかどうか?ヒヤヒヤします。とにかくスムーズに回せるかどうか、最初のキャスト時に注意深く観察させてもらって、そのときの巻きリズムを見て、その日のパターンをスピニング中心にするか?ベイトの巻き中心にするか判断しております。

 しかし、これらのことは琵琶湖限定に近い話であり、本格的な巻き展開ができない野池、リザーバーなどを中心に釣行されている方には関係のない話かもしれません。リザーバーでバイブレは使いませんし、ほとんどがフォールやボトムステイ、縦方向のシャクリだから、左ハンドルの方が優位になるでしょう。そのあたりは、フィールド事情もありますから、全てを鵜呑みにしないで釣り方やフィールド、釣り人の特性もよく考えてください。

 ただ、世の中には本当に器用な方もおられて、(右利き)の左ハンドルでもよく釣られる方もたまにおられます。その一方で、右利きで(右ハンドル)でも巻きが不安定な方もおられます。

 あと、リールのギア比ですが、回収の早い7:1クラスは、ジグ、テキサス、トップ、ジャークベイトには最適です。ルアーの回収が早いだけでなく、フッキング際に糸ふけを取るのも素早く、アワセの途中に追いアワセを効かせる際にもギア比が高いと便利です。そのため、私もジグ、テキサス、トップ、ジャークベイトにはギア比7:1の出番が多くなっております。その他のハードルアーはどちらでも良いというのが実感ですが、スイミングジグなど早すぎると釣れないスローな巻きリズムの釣りには従来のギア比のリールを多用しております。



以下の内容は2005年5月23日のブログからの抜粋です。


 左ハンドルというのはデュアル○○○○○というテクニックとして紹介されて以来、市場に多くの左ハンドルのリールが売られるようになり、多くのユーザーが生まれました。ただ、そのテクニックでも左ハンドルで右手にロッドを持って、ジグやワームを丁寧に動かすというもので、ハードルアーに関しては右ハンドルで巻き効率を優先するというふうに解説されていたと思います。これは私も今でも賛同できる方法なのですが、一般のユーザーさんにとっては少しデメリットもあります。

 それは、ロッドの本数を増やさなければならないということです。右と左のハンドルを使い分けるということは、テキサス用とスピナーベイト用という兼用できるロッドがあったとしてもハンドル別に2本のロッドを用意しなければならず、いざ、バックラシュやトラブル発生時にリールの交換がままならずに釣りにならないというシーンを多く目撃してきました。また、それ以前にガイドやレンタルボートで釣りをするときにほとんどのゲストさんがバスボート1台で一人の釣りではありませんからロッドを沢山積むことが出来ないので、左右別にロッドを容易するというのは物理的、金銭的にも不可能になります。

 で、こうした理由からゲストさんの中で、「全部左ハンドルならいいのでは?」という解釈が生まれて近年オール左ハンドル派が多くなってきたのだと思います。一見、非常に合理的に見えるのですが、これが実践では大問題なのです。

 まず、左ハンドルにすることによって、ジグ、テキサスは上手くできます。しかし、ハードルアーがまったく駄目なゲストさんが非常に多い。ご本人は「左手で巻けている」と思われていますが、横で見ていると巻きスピードが左ハンドル特有の三角巻きになっており、カクカクと安定しない。そうするとルアーは中層、表層、ボトムと上下動の不安定な動きをしながら泳ぎますから、当然釣れない訳です。巻けているつもりでも、ハードルアーで釣れる巻き方になっていないのです。

 あと、ハードルアーでウィードを切るとか、ウィードのツラをリトリーブするというテクニックがからっきし駄目、ウィードを切るときにはパーミングが非力となる右手ですからスパッとウィードが切れずに釣れない。これはテキサスやジグでのフッキングもパワー不足でよくバラシが発生するのです。特に腰と連動するフッキングが右手では難しく、左手の方が圧倒的に巻き合わせなどは簡単です。とにかくデメリットが目立つのです。

 では、左ハンドルでの巻きを上達すればいいじゃない?というご意見も当然あるのですが、私が見てきたゲストさんのうち左ハンドルが完璧になっておられるのは左利きの方のみ、(もしくは一部の器用な方のみ)右利きで左ハンドルをマスターされた方は皆無です。ご本人がマスターしたと思っていても、ほぼ99%の確率でハードルアーになると綺麗に巻き操作が出来る右ハンドルの方に釣り負けています。ハードルアーとういのはただ巻きで簡単というイメージがありますが、このただ巻きというのが曲者で、一番難しいテクニックなのです。「ただ、巻いているだけなのに、アイツだけ釣れる」そんな経験はありませんか?そのときの違いというのは僅かな巻きスピードの安定感の差だったりするので、それを克服するためには利き手でのハンドル操作しかないのです。

 という訳で、私の場合はシャローのジグだけ手返しを重視して左ハンドルを使っていますが、あとはすべて右ハンドルです。そうすればハードルアーとソフトルアーへのチェンジも簡単ですし、ハードルアーのレンジコントロールで釣り負けることも少なくなります。さらに強烈な巻き合わせも決まるので、バスをバラす可能性も低くなる訳です。オール左体制をとられている方は右ハンドルを練習することをお勧めします。それはスピニングで右手でロッドを持つことぐらい重要なことだと思うのですが、「ハードルアーで釣らないから」という方には大きなお世話ですが・・・

テーマ:バスフィッシング