新年あけましておめでとうございます

　2010年も宜しくお願い申し上げます。


　さて、今年の出来事や琵琶湖状況を予測すると。

　１、厳冬で春の訪れが遅くなる可能性大。

　昨年の12月の17日からの寒波で南湖はすでに一桁水温に突入。南エリアでの釣果が極端に悪くなり、久しぶりの厳冬モードの南湖となっています。このため春のシーズンインは遅れて4月上旬もかなり厳しい展開が予想されます。その一方で、厳冬モードの年には、温排水などにバスが集中するので、久しぶりに温排水大船団という2月、3月になるかもしれません。

　２、シーズン集中

　今年のガイド予約状況やゲストさん、レンタルボートの予約状況は「シーズンの良いところだけ」という傾向が目立っており、不景気を反映してか節約モードのため「良い時期」だけを慎重に選んで、シーズンオフや釣れなさそうな時期を外す傾向が目立ちます。
　しかし、そのため春で言えば4月中旬から4月後半にかけてに人が一気に集中する傾向となり、南湖は芋洗い状態となりそうです。この傾向は昨年から見え始め、特に高速道路1000円の影響もあり、秋のシルバーウィークなどは悲惨な状況となっていました。時期を狙えば狙うほど、アングラー同士のバッティングが激しくなりプレッシャーで釣果ダウンという傾向か？

　３、PE化とライトリグベイト化

　もう南湖の釣りに関しては、情報や船団によってガイドもレンタルボートのアングラーまでその差はほとんど埋まりつつある状態。
　つれ始めて2,3日もすれば有名場所に変化する実態では、今までのようにヘビテキやスイミングジグなど強い釣りが通用するのは釣れ始めの数日か、あるいは夜釣りなど時間的差もしくは、他のアングラーが寄り付かないような小場所以外はありえない。
　このような状況が続くと、大場所は特に週末などはライトリグ化することになるでしょう。しかし、そこはウィードジャングルの南湖。5ポンドや6ポンドのライトリグでは50アップを上げるのは難しいことも多い。
　そのため、スピニングにはPEラインが使用されるようになり、０９年から流行のきざしが見え始めた。今年はそれが常識的に使われるように変化する可能性が高い。あと、逆のパターンとしてベイトタックルで軽量リグのダウンショットなどを投げる傾向も見られ、こちらはライトリグ並のソフトティップ搭載のベイトロッド。FTFチューンに代表されるような軽量ルアーをキャストできるリールなど道具面での進化はこの方向に向かう可能性が高いだろう。

　4、70アップの可能性大

　昨年は世界記録？が琵琶湖で出現したように、60アップは昔の50アップ状態となり、今では65アップがアングラーのステイタスという時代に突入した。
　特に昨年は６５、６７、６８というサイズが私のガイドを含めて多くキャッチされている。例年、こうしたマックス級サイズは3cm前後UPしているので、今年は70アップが各地から飛び出すだろう。おそらく多くのガイドも70アップが出ると思うので、私も70アップを是非キャッチしたい！
　しかし、5年前は40アップが2桁というのが普通に何度もあった釣果だが、ここ数年は50アップ率が高まる一方で数は減少傾向。サイズが上がっているのは個体数の減少と一致しているだけに、全体的な釣果はダウン傾向だ。ただ記録的サイズを狙うなら、今年、来年がピークになる可能性も。


　5、マナーの悪化と事故の可能性

　やったもの勝ち。釣りもボート走行も商売も、こんな風潮が次第に強まっている。
　ボートでの走行も全域に広がるために避けるのも難しい。走る側になっても、釣りをしている側になっても気をつけなければならない。今までバスボート同士の事故はなく、単独での沈没、転覆などによる死亡事故は見られるが、もし大事故が発生したならば、この業界の縮小もありうる。ここ数年景気よく拡大傾向を見せていただけに、こういう順調な時期ほど気を引き締めて望みたい。


　6、知事選

　2010年7月頃に滋賀県知事選挙が控えています。前知事時代にはリリース禁止、啓発活動と活発に動いていたものが、現知事政権になってからは、大きな啓発活動や条例改正などの動きはほとんどありません。水面下でレジャー利用税の導入なども検討されてきたようですが、これも現在は暗礁に乗り上げたまま。
　新幹線新駅を中止にするという公約は達成されたものの、全国と同様に財政難という厳しい問題に直面しており、行政機能の硬直化が目立つため、ほとんど動きがとれずというのが一般的な見方。
　ただ、知事の支持団代である自然環境団体などの圧力などがあれば、知事選前に一気に動き出す可能性も否定できないたけに、夏前からの動きは要注意です。