メディアの支配者(上下巻)

2010-02-03 12:18:00 前の画面へ戻る

「メディアの支配者」上・下巻(中川一徳)を読了。

メディアの支配者 上
講談社
中川 一徳

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これこそが取材本!戦 ...
力作!どっちかという ...
フジサンケイグループ ...
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メディアの支配者 下
講談社
中川 一徳

ユーザレビュー:
内容濃いです話題はフ ...
そして下巻で闇を抉る ...
衝撃的の一言に尽きる ...
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 フジテレビ、ニッポン放送の設立の経緯から絶対権力者・鹿内一族を詳細に取材した長編。鹿内家3代を詳細に取材してあり、その登場人物の語り、回想録をまとめた様子はあたかも筆者が当事者であったかのような錯覚すら漂わせる。その反面、詳細すぎる点が災いして登場人物の多さ、時系列の把握を複雑にし、読了までに迷宮に入ることもしばしば。(私の頭脳の問題も大きいのだろうが・・・)

 ただ、この一冊を通じて、メディア企業がなんたるか?株式会社の支配とは?についての理解を深めることは可能だろう。戦後まくなくのラジオ局の設立の混乱、そしてメディアの中心がテレビ局へと移り変わる舞台の中で、限られたV波電波がもたらす莫大な利益を独占しようという欲望の中に渦巻く、人間関係が語られる。

 フジテレビという誰もが知っている人気メディアを支配する者。テレビを見ている視聴者がまったく意識しないメディア経営の舞台裏を明らかにする。バラエティのフジと言われるように、表は明るい楽しい企業イメージだが、その視聴率がもたらす莫大な広告収入からくる利潤、権力を支配しようとする人間のことなど、ついついテレビのチャンネルを8にしているだけで、考えもしないことだが、舞台裏は明るい世界ではないようだ。

 この書によってフジサンケイグループとは?、堀江貴文との壮絶な泥沼ニッポン放送株争奪戦の背景にあるフジテレビの暗部が明確に理解できる。

 また、フジサンケイグループを俯瞰することにより、産経新聞の慢性的な経営危機を理解することによって、近年の新聞社の読者離れ、広告低迷にも波及し、最近流行の新聞・テレビの凋落論にも繋がっていく。

 本書は長編なので時間は相当に必要です。
 


テーマ:雑記帳

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