ようやく帰って来ました霞ヶ浦の巻

　長い長い遠征でしたがようやく帰ってきましたよ。
ということで6月2日～8日はT-50第2戦で霞ヶ浦に行ってきました。

初日6位、二日目も踏ん張って6位、最終的に頑張って10位という結果でした。

今回の霞ヶ浦はフリップ＆クランクがまったくダメでプリプラクティスの段階で相当な苦戦を強いられる覚悟をしていました。それくらいプラクティスは散々だったんです…ガス欠するし…。

なので直前のプラクティスは大幅に作戦を変えてハードボトムをドロップショットでジワッ～と釣ることでプランを立ててみました。

そして迎えた初日、スタート前に荒れた湖面でフェンダーを外そうとしたところ隣のボートとの間に指が挟まれて潰されてしまいました…そしてその指には信じられないほどデカイ血豆が、このままでは痛いので血豆を歯で食いちぎってステアリングが血まみれになりながらスタート!!

痛いのを我慢して初日は3バイトを確実にものにして2900g

そして二日目ラフウォーターを走り抜け、釣りを始めようとフロントデッキに立ち、魚探・GPSの電源を入れようとしたところ電源が入りません…いろいろな故障原因を想定しましたが、現場での修理は不可能と判断…私の今回のパターンでは魚探・GPSは非常に重要な役割を果たしています…。
いくら用意周到に準備やプランを組んでもトーナメントに限らずすべての事柄においてこうした不測の事態は発生します。
如何にこの不測の事態を抜け出すため最良の選択が出きるかが強さなんだと思い、私の選んだ作戦は…フリップ(安直です…笑)。

ということで二日目はフリップを中心になんとか踏みとどまりましたが、レジデントをメインパターンとしていた私には三日目は手がありません、ここまでこれたのがラッキーなんです。
今回からポイント制となったことを考えれば最終日は一匹でも釣れれば初日のリードを生かし大幅に順位を落とすことはありません、なかなかセコイ考えです…。

無事3日目の一匹を手にした後の私、3日間で一番うれしい魚でした。


そして今回の一番のうれしいお知らせは「オブザーバー制」の導入です。

前回の不正事件を受けJBが今回からオブザーバーを各選手に同乗させるようにしてくれました!!
今回集まっていただいたオブザーバーは約30名、フライト順に抽選でオブザーバーさんとのペアリングが行われ、私は初日と3日目に同船して頂きました。
今回からこの制度より非常にフェアなトーナメントが開催されることになりました。
私もこれで胸を張ってトーナメントに参加していることを誇りに思えます。

これはトーナメントの歴史のおいて輝ける第一歩だと思います。もちろんこれで問題がすべて解決というわけではないと思いますが、ようやく日本にも根付きかけたバスフィッシングそしてトーナメントという文化が近年色褪せている現状においてこの制度は非常に重要な意味を持つでしょう。

もちろんこの制度の導入に伴い運営サイドの負担増。そして何より集まっていただいたオブザーバーさんの負担は計り知れないものとなるのも事実です。

ノーギャラの3日間という時間、ラフウォーターの苦痛、釣りが出来ない退屈な時間など考えれば、今回集まっていただいたオブザーバーさんたちには大感謝です、本当にお疲れ様でした。

今回のようなフェアなトーナメントはオブザーバーさんたちが居てのもの、我々選手も彼らの期待するパフォーマンスを発揮できるように頑張っていかねばと心も引き締まります。