10月5日平村ガイド「ワイルドサイドテスト」

　ワイルドサイドの来期モデルのテスト。来期の琵琶湖向けモデルは2本、さらに全国で使うモデルとの兼用もありラインナップの充実が図られる。

　テストは長年の鬼形氏とのコンビで行う。2人で行ってきたロッド作りの中で、これだけはしてはいけないタブーを再確認。わずかなベンドの違いなどを議論する。

　ガイドセッティング一つをとっても少しでも変な部分があれば、遠慮なく言わせて貰う。彼と仕事をしていてロッド作りに妥協は作らないで済むことが、長年の信頼関係の理由です。今日もサンプルロッドを２，３投した時点で、「あっ」と気づいた点を指摘すると、その理由、理屈をしっかりと答えてくれる。こちらが現場で必要となるスペックを説明すると、ガイドセッティング、ブランクの巻き方、トン数と工場の特性から最適なものを見つけ出すのが鬼形氏の仕事。

　一方、私の仕事は、どの釣りに何％あわせて、どこまでの守備範囲にするのか、この釣りに求められる特性は？という現場のアングラーが求めるものを、ロッドの全体のラインナップ、季節ごとの使い分け、ルアーの動かし方などを総合して、必要なアクションを導き出して、それを伝えるのが仕事。

　だから、現場のプロと、ロッドのプロの2人で仕事をします。

　とは言え、彼もマスターズのトーナメントで上位にいる現役アングラー。

　テストしながらでも、釣り方を見つけ出して、ロッドを曲げる。