内湖再生

2005-01-25 20:16:07 前の画面へ戻る

琵琶湖の湖北に早崎という場所があります。

湖岸道路を長浜から片山方面に走ると
途中に「早崎ビオトーブ」という看板が右手に見えてきます。

これは県の内湖再生事業の一環で行われているもので、
琵琶湖の内湖の重要性を再認識し、
水質保全、生態系復活のためモデル事業として行われているものです。

昭和30年台の琵琶湖には内湖が各地に存在していました。
今でも堅田のカヤ池、沖島の西ノ湖、草津の平湖など一部が
残っていますが、もっともっと沢山昔はあったのです。
湖北では今津、米原、沖島、南湖では木ノ浜、瀬田
などなど数多くの内湖が米の増産を目的として
琵琶湖総合開発で消えていきました。
(これじゃ内湖で産卵出来なくなりますよね)

公共事業によって消えた内湖を公共事業で復活させるという
程遠く出来の悪い開発なのですが、
しないよりした方がマシです。

ですが、こうした内湖と本湖の間には湖岸道路があります。
ですから、どうしても本湖と内湖を繋ぐ水路は狭く、水門
などの設置が必要となります。

こうなると本湖と内湖での魚の動きというのはなかなか起こりません。
なぜなら水の交流がないから、魚の交流が起こりにくいのです。

自然の内湖や今でも魚が多い内湖というのは
本湖の水が入って、出て行きます。
台風がくれば増水して水がはいり、減水すれば出て行きます。

ところが人工の内湖は増水すれば水門が閉まり、減水すれば
また閉まる。これでは魚も入ろうとは思わないでしょう。

それとまた、悪いことにこうした内湖との接続路が
水門を作りますから当然のようにコンクリートで護岸されます。
アシ、ウィードで繋がる接続路なら魚も安心して誘導されるのですが、
コンクリートの壁を泳ぐのは戦場の平原を歩く兵隊さんのようで
無謀な行動ですからアホな魚以外はそんなことはしません。
こうして、なかなか魚の入らない内湖が作られることに。

必死で作った内湖でもその接続というのが実に重要なのですが、
そこに壊せないもの(道路)があるからなかなか成功しないのです。

暖かい部屋で図面を見てても分からないことでしょう。
いっそのこと、漁師さん、釣り人に設計させてみればどうでしょう。

それでも、20年以上かけて潰した自然ですから、20年は必要か?
早崎内湖を見ながらそんなことをふと思いました。

魚を増やしたいなら、魚を捕りたい人、釣りたい人の意見も聞いてみては?
「いや、仕事はお金を使うだけですから」それならコンクリートも納得です。


テーマ:琵琶湖

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