ファットペッパー割れました。
クランクで５６センチヒット。トップは風があって出ていません。

　最近、クランクゲームが多くなっています。このクランク「ただ巻き」というかなり怖いゲームでして、一見同じように巻いていても、少しでも違いがあるだけで天国と地獄に分かれるというキワドイものなのです。

　クランクで差になるのが、飛距離、巻きスピード、カラー、フック、ロッド、ラインと６つの要因があります。
　
　まずは飛距離。飛距離が落ちると潜行深度が浅くなるので釣れなくなります。バックラッシュの多い方がブレーキを締める場合も釣れなくなることが多い。疲れてくると知らず知らずにキャスト時にロッドが曲がらないようになる方は要注意。硬いロッドを使っている方も意外と飛距離が落ちやすい。ファットペッパーはキャストしやすいので、ある程度カバーできるのですが、他のクランクは逆風に飛ばせないものが多い。

　次に巻きスピード、遅いとあまり釣れません。バイブレーションと同じようなスピードで鼻歌を歌いながらクルクルと巻いて頂きたいところですが、日頃の職業が事務系の方、４０代の方は３０分でダウンとなる場合が多いようです。クランクの釣りはスポーツなんです。リールでカバーする方法もあるかもしれませんが、私はメタニゥムを完全無欠のロックンロール♪を心の中で歌いながら巻いています。イメージはできるだけハイテンポな音楽で。

　そらから、カラー。ここまで来るとやっと資金力＆マメさが左右するので、事務系運動不足アングラーにとって最後にして最大の逃げ道。チャート系、クローム系、ナチュラル系など最低３色、できれば５色以上は用意したい。体力のないオヤジ勢は資金力でカバーです。

　フック、ここからは執念とクランクというルアーへの自信度が勝負。「クランクなんて全てバイトがあれば乗る」なんて思っている方がおられたら、思いっきり差をつけてあげましょう。ほんと、針が甘いとバイトが消えますから。あと、疲れてきてロッドとラインが１直線になるようだと致命的。ロッドとラインの角度は直角にすべし。そうしないとバイトが弾かれて消えますから。フックはＦＩＮＡ「速掛け」でマッドペッパーマグナムが＃２＃４、ファットペッパーが＃４＃６のセッティングです。

　続いてロッドです。疲れるようなロッド、飛距離の出ないロッド、ブルブルが分からないロッド、ウィードが切れないロッドは全て駄目です。残念ながらフェンウィックの現行もでるでクランクに最適なものはありません。過去のＴＡＶ７０ＣＭ－ＳＪがベスト、あとマキマキロッドＧＷＣ６９ＣＭＪもベター。それでもなんとかという方にはＥＬＴ７３ＸＨＪとかがなんとかという所。他メーカーでもいいですから７ｆｔ以上のカーボンでパラボリックなものを選んでください。１時間ぐらいは平気でキャストできるようなものでないと一日が終わりますから。グラスも７ｆｔ以上の硬めならなんとか。早くクランク専用ロッドをフェンウックで作ってもらいたいところですね。

　最後にラインですが、フロロ１２ポンド、１４ポンドあたりですが、飛距離の伸びない方は細めをセットしてください。ナイロンでもいいのですが、ロッドの感度が鈍いとミスバイトが増えます。グラスとのセットの場合なら絶対にフロロをセットしてください。

　さて、ここまで書きましたが、やっぱり体力に勝るものなしです。私も背中はバキバキ、肩は揉めないほどの体になってきましたが、それでもキャストを続けています。キープキャスト！それがクランクなのです。

ポバイ１６１にレンジャーZ21がありました。
試乗会に行ったら、ひやかしだとばれるだろうなぁ。