5月5日平村ガイド「GW8日目、ボートメンテナンス(バスボートを磨く)」

2018-05-05 19:17:13

 GWも後半となり8日目。

 今日も湖上は南風の大荒れの様相。

 ここは落ち着いてボートのメンテナンスの続きを行う。

 今日の課題はバスボートの船体の手入れ。船体に付いたコケ、垢を落として、船体を磨く作業です。

 

 まずは、①船体に付いたコケを高圧洗浄機で落す。

truth  ブログ写真 2018/05/05

 ②そして、酸性のヤマハBS1をかけて水垢を落す。酸性の液体なのでトレーラーに掛からないようにマスキングもしくは、すぐに高圧洗浄して洗い落としましょう。

 続いて、③船体のゲルコートが白くなった部分を削り落とす。

truth  ブログ写真 2018/05/05

 作業工程としては、③1000番、2000番を耐水ペーパーで、④研磨フィルムで6000番、8000番と船体を削る。ただ、1000番は船体の傷等の酷い箇所のみ。

truth  ブログ写真 2018/05/05

 ただ、機械で行えるのは平面のみ、曲がっている部分、角は絶対に手で行うこと。そうしないと角ばかり削れて一気にクリアが剥げたり、ラメが露出します。

 あと、ペーパー類を掛ける時には、必ず水付けて、摩擦熱でクリアーを白濁させないように注意。

 

 ペーパー類での研磨が終われば、⑤液体コンパウンドの出番。細目の7ミクロン、極細の1ミクロンで磨く。

truth  ブログ写真 2018/05/05

 削り、コンパウンドでは

1000番・・・16ミクロン

2000番・・・9ミクロン

液体細目・・・7ミクロン

6000番・・・2ミクロン

8000番・・・1ミクロン

液体極細・・・1ミクロン

 

という具合に落すのですが、実際には液体の方が綺麗に落ちます。

結果、鏡面仕上げまで完成。だいたいここまで丸2日の作業です。

そして、仕上げはガラスコート。

truth  ブログ写真 2018/05/05

ワコーズのバリアスコートをかけて完了です。

ラッピングをしていたら、この作業は要らないのですが、ラッピングは目立ち過ぎてガイドでは不自由な事が多いので、最近はメーカーからのラッピングはお断りするようにしています。

 

「ラッピングについて」

ちなみにラッピングした場合のメリットとデメリットはこんな感じ。

ラッピングのメリット

  • 船体を保護できる
  • 目立てる
  • 広告効果
  • ゲストさんが喜ぶ(場合もある)
  • メーカーの広告塔としての存在感、満足感

ラッピングのデメリット

  • 費用が掛かる
  • 目立つ
  • ボートを寄せる
  • 常に見られている
  • 意外と破れやすい
  • メーカーを背負う責任が大きい
  • ボートが集まるので、スポットやエリアを潰しやすい

 

 過去にラッピングした時には、トイレに行くのもボートに付けられた事もあり、ポイントではボートが必ず向かってくる始末。後ろで「なんやトイレか」と言われました。

 フェンウィックのラッピングの時には「相羽や、相羽や」と大声で言われて真横を通過されたという事も(笑)私はどう否定したらいいか困惑です。

 あと、やっぱりメーカーのラッピングというのは、行動としてかなりちゃんとしていないとメーカーにクレームが行きます。。いや、ちゃんとしていても、トラブルに巻き込まれる事も。

 普通のバスボートなら見過ごされる事でも、ラッピングしているとメーカーや個人が特定しやすいので、些細な事でもクレームとなり、酷い場合には、「ゆすり、たかり」のような事も起こります。それだけ、ラッピングをするという事は責任重大であり、単に「カッコイイ」からという理由ですると、あとからツケを払うことになります。ラッピングをしてもらうプロの方は、メーカーを背負うという責任をしっかり頭に入れておいて下さい。ラッピングして違反エリアでの釣りやマナーの悪い行動をするようでは、メーカーさんはラッピングの費用で評判を落す事になりかねませんから。

 という事で、ラッピングはもうコリゴリなので、地味な目立たないラッピングならOKです。でも、それってメーカーからしたらラッピングの意味ありませんよね。。

 

テーマ:バスボート

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5月4日平村ガイド「GW7日目、ボートメンテナンス(ホンデックスHE5700、雨前のビルジポンプ交換)」

2018-05-04 21:03:06

 GW後半はボートメンテナンスに集中。

 まずはフロントのホンデックスのトランスデューサーが不調だったので交換。

truth  ブログ写真 2018/05/04

 長年使っていると振動子も断線などによって接触不良が起こるので交換していきます。

 しかし、このホンデックスの振動子は20年以上モデルが変わっていない。一体107KHzだけで何回交換した事やら?

 ちなみに、私は魚探はGPSや地図機能はローランス、ホンデックスはウィードと浚渫用。

 浚渫ではHE5700で400KHzと107KHzを使ってボートポジションを決める為に使用。ホンデックス魚探はHE570から長年2周波を使っており、107KHzで浚渫のブレイクを映して、400KHzでブレイク映していないと、ちょうどキャストして良いポジションとなります。この機能が一番的確に浚渫でブレイクでの位置取りができます。

 あと、ローランスだと釣れない魚まで映るのに対して、ホンデックスは釣れる魚しか映らない。だから、「魚がいるな~」と見るのはローランス、「釣れるな~」と判断するのはホンデックスとなります。

 

 さて、フロント側のメンテナンスが終わったら、リア側のメンテナンス。

truth  ブログ写真 2018/05/04

 ボブズの油圧ジャックから油が漏れています。

 いつもの事ですが、ボブズにしろ、パワーポールにしろ、アメリカ製の油圧ポンプのリザーブタンクはこのタイプが多い。そして、これが必ずと言ってほど油漏れを起こす。

truth  ブログ写真 2018/05/04

 慣れているので、清掃して油を補充。油圧ジャックが動かないと、ゲストさんの人数が変わった時に重量が変わるのでボートの走りが大きく変わります。それを補うのが油圧ジャックの仕事で、このリザーブタンクから油が漏れると機能しないでメンテナンス。

 

 続いて、梅雨時期になるとビルジポンプが生命線。

 大雨でビルジポンプが壊れると沈没しますから。

 ビルジポンプ自体は清掃だけでしたが、エアレーターポンプが故障。故障する原因はスイッチの入れっぱなしでの焼き付き。

truth  ブログ写真 2018/05/04

 古いアトウッドのモーターなので、交換はカードリッジでは出来ずに、本体ごと交換。外すだけで一苦労。

 

 あと、難解なスイッチパネル類の接触不良箇所を探す。

truth  ブログ写真 2018/05/04

 バスボートの修理で一番厄介な箇所です。

 電気系で原因不明、スイッチ系の不調が発生した時の原因究明が最悪に時間が掛かります。ですから、こういう数日間かけて落ち着いて修理しないといけません。

 最後にビルジポンプのオート作動確認して、カードリッジを外して、モーターの清掃。

truth  ブログ写真 2018/05/04

 冬は水回りは冷たくて嫌だし、梅雨になると、雨でメンテが出来ないですし、夏になると暑くて苦痛となるので、毎年GWの後半戦はボートメンテナンスに2,3日確保しております。

 

テーマ:バスボート

5月3日平村ガイド「GW6日目、ボートメンテナンス(ガンネル補修、ウルトレックスワイヤー点検など)」

2018-05-03 22:59:16

 本日からガイドは休業日。

 2月下旬からずっと運用してきたガイド艇のメンテナンスを開始。

 まずは緩みの出始めていたガンネルのネジを締める作業から。

truth  ブログ写真 2018/05/03

 バスボートの良し悪しは、このガンネルのネジの緩みで分かります。良いボートは上モノと下の船体との寸法がほぼ同じで隙間が無くて、このガンネルのネジが緩みにくい。

truth  ブログ写真 2018/05/03

 3年乗って、僅かネジが1/4回転程度しか緩んでいないのが大半。交換したネジは僅か6本のみ。

 続いて、船底の垢落とし。酸性の液体を掛けて、高圧洗浄する。

truth  ブログ写真 2018/05/03

 その後は船体を磨く。

truth  ブログ写真 2018/05/03

 今日は小さな傷を消すために、1000番、2000番・・・と耐水ペーパーで磨く。明日以降は4000番、10000番、コンパウンドと続く長丁場。

 こうして船体を磨きながら、故障箇所がないか点検します。

 各種のネジの緩み、リベットの交換作業も継続。春のラフウォーターのダメージを探して修復する作業です。

truth  ブログ写真 2018/05/03

 欠かせないのはリベッター。リベッターと言えば、ロブスター。

 これが無いと作業が辛い。

 ただ、ちょっと調子が悪くて、工具を修理する羽目に。

 

 それから3月に、ウルトレックスからウルトレックスに載せ変えた新しい方のウルトレックスの点検。

truth  ブログ写真 2018/05/03

 やっぱり、一番故障の多いワイヤーを点検。

truth  ブログ写真 2018/05/03

 使用60回目ぐらいで、やっぱりワイヤーがささくれていました。

 そろそろ交換時期です。

 このまま使用していると、プチッとワイヤが切れます。

 GW前半まで連続使用していたので、GW後半はこうしたメンテナンス作業に費やします。天候も荒れてきたので、ちょうど良いタイミングでメンテナンス日程となりました。

テーマ:バスボート