4月23日平村ガイド「バイブレーションのロッド」

2020-04-25 01:29:15

前回、TNシリーズの使い分けを記載したら、ロッドの使い分けも説明する必要もあるかと思いキーボードを叩く。

私が使っているのは主に3本

  • WSC69MH(フロッグスペシャル)
  • WSC73ML
  • WSC610Lプラス(ベイトフィネス)

 

「WSC69MH」

 フロッグスペシャルという名称とは裏腹に、スイミングジグもOKで巻き全般に合う中弾性のカーボンとパラボリックなテーパーがキャスト、リトリーブにおいてルアーの波動を伝えてくれるロッド。

 主な使い方はTN60トリゴンの高速リトリーブとTN80のスローリトリーブで使用します。晩秋の残りウィード(水深2.5m前後)にTN60トリゴンを高速リトリーブしてウィードに掛けてはクイックに外す。突然のバイトにも中弾性カーボンで弾かず、ウィードに掛けてもある程度の硬さで外すのも良いと使い勝手が良い。早春は逆に1/2ozのスイミングジグを使いながら、濁ったタイミングで同じレンジ(水深3.5m前後)をTN80に切り替えてスローリトリーブ。この時のスローなリトリーブでも波動を感じることが出来て、柔らかすぎないパラボリックアクションがデッドスローなTN80の波動を感じさせてくれます。

 フロッグスペシャルというネーミングが今では逆に邪魔になっていると言っても過言ではないぐらい。スイミングジグとバイブレーションに多用しています。春のTN80デッドスロー釣法、秋のTN60トリゴン高速巻きにおススメです。

 

「WSC73ML」

 これはクランク、バイブレーション用に自らテストしたロッドなので、TN70に自信をもっておススメできる1本。TN70を高速に巻いても、スローに巻いてもちゃんと手元にブルブルと振動が伝わるようにベリー部の調整をしております。ティップセクションからバッドセクションをつなぐベリー部のテーパーを滑らかに仕上げることによってバイブレーションの振動を消さないようにすることを重点的に開発段階から心がけておりました。

 TN70を早春に2m前後のシャローでスローリトリーブしたり、秋に高速リトリーブするのにおススメです。このロッドはクランキングロッドでもあるので、3m~4mのディープダイバーにも使います。

 

「WSC610Lプラス」

 ベイトフィネスロッドでバイブレーション?という変なイメージを持たれるかもしれないが、TN60を使ったリフト&フォールの釣りは、まるでテキサスリグやジグのようなアクションで使うので、テキサスやジグに使うロッドが使いやすくなる。TN60を普通に巻いて引いてくるだけの釣りならばWSC66MLが一番適しているのですが、リフト&フォールでロッドを立てながらブルッ、ブルッとスローに手前に寄せてきて、ロッドを倒してフォールさせる釣りではWSC610Lプラスが適しています。

 特にロッドを倒してフォールさせた瞬間のバイトは、フォール中のラインが緩んだ状態からのフッキングとなるので、ファーストテーパーのテキサス用のロッドが良く、TN60やTNスリム8を使ってのリフト&フォールでは高感度のこのロッドが一番使いやすい。ちなみにWSCST610MLでも同様の釣り方は可能です。バイブレーションをリールで巻くのではなく、ロッドの立てで巻いて、ロッドの倒しで落とす釣り。シミーフォール系の釣り方ですが、あまり日本でやっている方が少ないので、特殊な方になっていまいます。でも、海外ではこちらが主流?特にオーストラリアはTN60でこの釣り方は誰もが知っている釣り方です。

 

番外「WSCG68M」

もう1本だけグラスロッドについて。

数年前までの琵琶湖はウィードのないエリアは無かったので、昔はバイブレーションにグラスロッドを使用しなかったのですが、最近は南湖もウィードが無くなりつつあるので、特に早春はグラスロッドでもOK。高速リトリーブならワイルドサイドWSCG68Mの出番です。

ただ、ガイドでは使いません。一人で釣りをするときには良いのですが、3人で湖上にいるとグラスロッドって曲がり過ぎて危険なのです。湖上でゲストさんの怪我を防ぐ意味で、ゲストさんの安全を考えるとキャスト時に曲がり過ぎるグラスはNGとしています。ゲストさんが怪我をされた時点でガイド中止となるので、曲がり過ぎるグラスロッドはガイドでは使わないようにしています。だから、出番は少なくプライベートで一人で釣りをするとき以外はボートのデッキに並べていません。ですから、マイボート等で一人や二人で釣りをされる方には是非ためしてもらいたいアイテムです。

ロッド自体は悪くはないし使えるのですが、私がガイドという立場上、安全面で使っていないだけです。

truth  ブログ写真 2020/04/24

さて、少しは参考になったでしょうか?

※あくまでも私の感想です。

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4月20日平村ガイド「TNシリーズの使い分け」

2020-04-22 20:23:47

ジャッカルのバイブレーションのTNシリーズは世界でも有数の人気ルアーで、琵琶湖でも多くの方のタックルボックスに入っていると思います。

琵琶湖のガイドでも使用頻度は高く、バイブレーションで外さない1品としてTNシリーズは安心して使えます。

最近はトリゴンシリーズにTN80が追加されて、ますます使用範囲が広がっているのですが、その一方で種類が多すぎて使いどころが分からないというご意見も頂くようになりました。

そこで、琵琶湖でのガイドでの使用パターンでどれを使っているかご紹介しましょう。

truth  ブログ写真 2020/04/22

まず、通常の使い方としては

2m~3mのウィードエリアで普通に巻くパターンではTN70の出番です。琵琶湖での標準サイズとして飛距離も出て、巻き振動もノーマルで使いやすいモデルです。TN70だけでもノーマル、タングステン、ワンノッカー、サイレントと種類が多くありますが、スローに巻くのなら安定しているワンノッカーとサイレントの2種類を使いますが、高速に巻くのならノーマルでもタングステンでもOKです。

さらに浅いウィードエリアとなると、TN60の出番です。1mから2mのウィードエリアではボトムに当たらいTN60が使いやすいですが、さらに浅いレンジだとTNスリム8も出番があります。ただ、これらはTN60の方がバイブレーションが強く、TNスリム8の方が波動が弱めとなっています。また軽量のウェイトを利用してシミーフォール的に落としてリフト&フォールの釣りで使うこともあります。その使い方の時はロッドはワーム用のテキサスロッドのような先調子の方が使いやすくなり、フォール中のバイトをしっかりと取って、リフトは波動の感じられるギリギリのスローにします。これは、シャローに少し穴があるようなロケーションで多用するもので東岸のインサイドの窪みで使うことが多いです。

さて、逆にレンジが深くなるとTN80の出番です。水深で言えば、3mから4mで3.5mのウィードエリアで濁りがある時が絶好のロケーションです。TN70と同様に普通に巻いても良し、スローにスローローリング的に使っても良いです。ただ、高速に巻くと若干シリーズ中では重さがあるから動きを出すために波動を強めに設定してありますから、高速ではもたつき感があります。ですから、私的には高速リトリーブはしない。

その代わりに、出番となるのがトリゴンシリーズ。こちらは高速リトリーブで最高の性能を誇り。水深1m~2mではトリゴン50、水深2m~3mではトリゴン60を使います。本当はTN70トリゴンで3mよりも深いレンジで結果を出したいのですが、今のところ、そのレンジの高速巻きでパターンを当てたことが無く、TN60での秋から初冬の高速巻きの爆釣劇は何度も経験しています。

truth  ブログ写真 2020/04/22

まとめますと。

  • TN60・・・1m~2mの濁り水(タダ巻)、1m~3mの窪み(リフト&フォール)
  • TN70・・・2m~3mの濁り水(タダ巻、スローリトリーブ)
  • TN80・・・3m~4mの濁り水(タダ巻、スローリトリーブ)
  • TN50トリゴン・・・1m~2mの濁り、クリア(高速巻き)
  • TN60トリゴン・・・2m~3mの濁り、クリア(高速巻き)

ざっと、こんな具合となっております。

今度は、これに対応したロッドの話でも書きましょうか?

 

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4月14日平村ガイド「ネコシュリンプの4段活用法」

2020-04-14 20:59:53

季節は進んで湖上には桜の帯が出来ています。

truth  ブログ写真 2020/04/14

この桜が散ってくるということはスポーニングシーズンが本番ということで、プリからネスト、ポストスポーンへと動きを見せるシーズンです。

ここ数年の琵琶湖では見えるレンジでのネストというのは、少なくなり水深2mから4mのレンジでスポーニングをしている様子。

そういうレンジのストラクチャーやブレイクで目を真っ赤のしたオスが釣れることが多々あります。

truth  ブログ写真 2020/04/14

この時期までの中心はミドスト、スイミングジグといった中層からボトムよりを、やや浮かせて釣るパターンでした。

しかし、これからの季節はボトムを中心に狙っていくパターンが多くなります。

その際に使用しているのが、フリーリグとジグヘッドですが、ジグヘッドはハヤブサのブラッシュイージーの3種類のウェイトとなります。

truth  ブログ写真 2020/04/14

フリーリグはストラクチャーを中心に根掛かりの多い所で使用します。

一方、ジグヘッドはウェイトごとに使うエリアが異なります。

  • 1/20oz・・・軽量ウェイトのジグヘッドで狙うのはフラットウィード。新芽の生えだすこの時期は、新芽を探しながら釣るという作業が必要となり、その新芽を持って帰ってくるジグヘッドとは、「釣りながら、探す」という点においては他のリグを圧倒しています。ここで軽量ウェイトでウィードを潰し過ぎない程度に引っ掛けながら、広大なフラットをドラッキングしながらウィードを探すというのは1/20ozの仕事です。この時のネコシュリンプはスイミングしているベイトフィシュを演出するために、腕や触覚をカットして小魚モードにしています。ロッドはワイルドサイドのST65Lや66Lなどがベスト。やや長めのロッドでボートの後方にキャストしてドラッキングです。あと、ブラッシュイージーのガードは全部カットします。
  • 1/16oz・・・ドラッキングではなく、3m前後の西岸のミオ筋などに生えたカナダ藻にキャスティングで狙う時は1/16ozを使います。この場合はキャストしてしっかりとウィードを探して、ポロっと外してステイ。このステイをラインを弛めた状態で出来るかどうかが鍵。ロッドはこのアクションに最適のワイルドサイドの61Lの出番です。古典的なジグヘッドパターン。古くはクリンクルカット、フィシュドクターでやっていた世界ですので、オールドアングラーにはおなじみのパターン。この時もガードはカットしています。
  • 1/13oz・・・ちょっと重めのジグヘッドで釣るのは、6m以上の深さから上がってくる浚渫のブレイクです。ディープホール、下物、木浜ですが、木浜だけはブレイクの角度が急ではなくウィードもあるので1/16ozの方が適しているかと思います。浚渫のブレイクの深い方に投げて、ブレイクのショルダーで引っかかる場所で何度もシェイク&ステイ。たまに再度落としたりしながら、とにかくひつこくブレイクを狙います。ラバージグ同様にネコシュリンプのアームや触覚がユラユラと動いてバイトを多発させます。この時の使用ロッドはワイルドサイド61Lですが、69Lプラスでも良いでしょう。ジグヘッドのガードは2本にしてブレイクに引っかかりにくくして使用します。

こんな感じで同じネコシュリンプの釣りですが、場所によってジグヘッドのウェイトを変えたり、形状をカットしたりと合わせて使用しています。

テーマ:ジャッカル