2025-02-05 14:11:24
長年の手首の使い過ぎから、この10年ほど手首が痛いことが多く、釣りはかなり休み休みにしておりました。
数日キャストして痛みが出たら、数日炎症が治まるまでロッドを握らないようにしたり、手首に負担を掛けないようにしてきたつもりでした。
しかし、2024年の9月頃にミドストからキャスト時にポキッとロッドが支えきれずに、下方向に曲がった瞬間に激痛が走り、そこからは一切右手でのキャストが出来ないようになりました。

とりあえず、サポーターをして数日を過ごすものの、親指が動かせず、少しでも手首が曲がると激痛が走ることに。
【病院へ】
病院に行くと整形外科で「腱鞘炎(ドケルバン病」の診断。
いきなり手首固定のギブスで3週間の安静。
3週間経過後も痛みは治まらずに、次は腱鞘炎のステロイド注射を打つことに。
数週間後も痛みは治まらずに、再び注射を打って腱が弱くなり切れる可能性があるので、手術をすることに。
この期間ずっと、ロッドは握れず、キャストは出来ずに「手本で釣って欲しい」との要望に応えられず、さらにFGノットとかお客様のサポートが出来ずにご迷惑をお掛けしました。
日常生活でもお箸が握れずに、スプーンやフォークで生活。右手を使うほとんどの動作が制限されて、ほんと不自由でした。
親指が1㎝ぐらい動くと激痛が走る生活。
【手術】
町医者の整形外科から、大病院の済生会へ連携で滋賀県の済生会で専門医の診察で手術へ。
ガイドが入っていなかった日は全て整形外科へ通う生活。
11月中にたまたまキャンセルが出ていた日程に手術を予約して、いざ手術へ。
手術は部分麻酔で、腕をゴムのようなものを巻いて止血されるので、手は紫色になっている。
縛られている状態で痺れと痛みが激しく、その先で手首にメスが入る感覚もある程度分かる。
手術は15分ほどで終わり、腱鞘を切り開いて、炎症部分が通りやすくする。
済生会滋賀県病院より転載(私の場合は親指)術後30分ぐらいから痛みが増してきて、激痛モード。2時間ほどして痛みが落ち着いついた段階で帰宅。
【翌日から】
まだまだ術後の炎症が治まらず、手はパンパンに腫れた状態。

痛み止めを飲みながら、ガイドスタート。結構な痛みでボートを運転したり、トレーラのウィンチを増いたり、仕事をするとどんどん腫れてくる。
せめて、手術後、2,3日は休みにしておきべきでした。
【1週間後】
1週間ほどしてようやく抜糸。

このあとも、ガイドを続けていると傷口が何度か開いて出血。
ただ、この頃から手首を動かすことが出来るようになり、可動範囲は狭いものの動きは出せるようになってきた。

何度か開いて出血してかさぶたになった。
傷口は盛り上がり、痛みはやや違和感程度まで落ち着いた。

【3週間後】
この頃から日常生活は問題なくなり、次第にリハビリで動きを出すように手首の可動域を広げたり、親指を多方向に曲げる訓練を行う。

小さい範囲ならば自力で動かしても痛みはなく、ほぼほぼ普通に生活は出来るようになった。

【1か月後】
ようやく釣り再開。
ベイトは左手を添えてキャストしているので問題はないが、やはりスピニングの右手キャストのロッドを止める瞬間の負担が大きい。

30分ぐらいで手首が腫れるので、負担を掛けない程度に10分ぐらいキャストして終了、また10分釣りして終了。
これぐらいのペースなら釣りは出来る。ベイトは左手でロッドを持つ場面も多いので問題はない。
【2か月後】
手術から2か月。1月にオーストラリアに行くことが決まっていたので、手術の日程はそれを逆算して11月としていた。
もっと暖かい地域に行けば状態が良くなると期待してのオーストラリア釣行。
ほとんどの釣りは大丈夫だったが、スピニングでIK800を投げろという現地スタイルの釣りは負担が大きかった。
IK800をスピニングタックルで70mぐらい飛ばすという展開になると手首は悲鳴を上げた。
キャスト距離が50mぐらいに落ちてくると途端に釣果は下がり、ここはもう限界でした。


今では傷口こそ残るものの、全ての日常生活は問題なし。
手首に負担の掛かる行為は、無意識に避けている。
腱鞘を切ったことによって、私の親指に繋がる靭帯は、ガイドリングが減ったロッドと同じ状態になっています。
そうなると、やはりパワーは落ちているし、無理をすると靭帯が外れて手首が腫れてしまう。これからも手首を労わりながらの釣りとなるでしょう。
【釣り人の皆さんへ】
やっぱり釣りというのは手首に負担を掛けるスポーツです。若い頃から、キャストは両手を使えるようにしておくべきです。特にベイトも左ハンドルという右利きのアングラーは長年の疲労が全て右手首に掛かっています。
有能なプロは、やはり両手でキャストして、両手でロッドを操作できるようにしておくべきでしょう。それも出来るだけ若いうちに身に着けることをおススメします。年齢を重ねてからの手首の故障は明らかにパフォーマンスを落とすことになります。
無限に投げるために、毎日釣りをするために、両手で投げられるように訓練してください!
カテゴリー: 雑記帳