8月28日平村ガイド「ワイルドサイド・私のリザーバー(ダム湖)の基本セッティング」
各地のリザーバー(ダム湖)を今年は回っており、数あるワイルドサイドのロッドの中からボートに載せられる数本に絞っていくのは楽しくもあり、難しい作業の一つ。今回はそんな作業の中でベーシックなロッドとなる5本を紹介します。(あくまで、基本セッティングなので、ここからリザーバー毎に対応して、その時に状況や変化に応じて追加タックルを入れたり、基本セッティングを変更していきます。)
「私のリザーバー(ダム湖)の基本セッティング」
- WSS-ST59UL
- WSS59ULプラス
- WSC64L
- WSC63M
- WSC65MH


基本はスピニング2本にベイトロッド3本のセッティング。ライトリグからビッグベイトまでカバーできるようにすべての守備範囲をカバーするセッティングです。それでは個別に使い方をご紹介しましょう。
「WSS-ST59UL」
極細PEの0.4号や0.3号を使ったサイコロラバーでワンド奥やバックウォーターを狙ったり、フロロ3ポンド前後で中層に浮くバスをネコリグやダウンショットで食わせたりするのに最適なソリッドロッド。長さはリザーバーでのボートのアルミやレンタルボートで邪魔にならない59レングス。キャストもアキュラシーが良く、オーバーハングの下やボート上に木がある状況でも楽々キャストが決まる。
リザーバーでのライトリグでの中心ロッドですが、PEを使う場面とフロロを使う場面で2本欲しくなるのも必至。そこで、もう1本はWSS-ST510UL/TZモデルにして、こちらは反発の強い高感度ロッドなので、ちょっとボトムに着底させるフロロを巻いたセッティングにして、少し反発弱めで根が掛かりが増えるWSS-ST59ULをPEセッティングにしてソリッド低反発ゆえにノーシンカーのバイトを弾かないようにセッティングすることも。
ただ、ノーシンカーだけなら、最近発売されたWSS-ST63XULのサイトスペシャルもあるので、サイコロのノーシンカーはこちらも使いたい!同様にムシパターンとなるのならば、WSSST64Lプラスとなりますが、リザーバーのボート事情を考えるとショートロッド59でも良いと思う。
あと、ミドストが必要になってくる場面もリザーバーでは多いので、ミドストが必要ならば、2インチワームメインならWSS64XUL、3インチワームならWSS64ULを持ち出す事になります。ただ、状況が分からない時には、最初はWSS-ST59ULが先発となるので、どの場合でも必ず持っていく基本ロッドです。
このロッドに追加・変更となるロッド
- WSS510UL/TZ
- WSS-ST63XUL
- WSS64XUL
- WSS64UL
「WSS59ULプラス」
同じぐ59シリーズのロッドですが、こちらはチューブラーモデル。カーボンのみの基本的なロッドで感度ヨシのショートロッド。感度が良いのとソリッドでないのでリザーバーのボトムを触るライトリグにはこちらの出番。リザーバーのボトムは根がかかり多発の岩や枝が多数あるので、ソリッドでボトムを触るよりはノンソリッドが方が良い。
基本的にはダウンショットで、1.8gから3.5gの間でどのダムでも岬の先端など最初に反応を探るために投げることが多い。
ダウンショット以外ではネコリグ、スプリットショット、ちょっとやわらかいけどシャッドまで対応させる。ボトムに触る釣りなのでラインはフロロ一択。3ポンドから4ポンドで春ならダウンショットからスタートさせて、秋ならスプリットショットからスタートさせると反応が良い。
スプリットショットだけならWSS64ULの方が使いやすくなるので、秋はそちらに変更する場面も多い。スプリットショットで釣れまくるのなら、面倒だけどちゃんとスイベルを入れてキャロにしていく。キャロでフラットボトムで根がかかりが少ないのならば、WSS-ST65Lの出番となるが、リザーバーで根がかかりが少ないところは少ないので、やっぱりカーボンのノンソリッドの方が使用機会は多い。
このロッドに追加・変更となるロッド
- WSS64UL
- WSS-ST65L
「WSC64L」
さて、ベイトロッドですが、こちらもリザーバーのボート事情を考えると短い方が取り回しが楽。という訳で63、64、65の短めのセッティング。
まずは一番ライトなベイトロッドはWSC64L。メインは5gのフリーリグでスタートしていき、水深が深いと7g、10gとウェイトを上げるが、正直言って7gまでがベストセッティング。浅ければ3.5gまで使うことも。当然、フリーリグなのでラインはフロロ10ポンド前後となり、カバーによっては12ポンドまで使います。
フリーリグでの出番が多いですが、軽量級ルアーのオールラウンダー的な存在で、濁りの時の7g前後のチャター、1/4oz 3/8ozの小型スピナーベイト、小型トップ、小型シャロークランクと状況変化が激しい時のハードルアーにも使います。
実際の使用頻度では圧倒的にワーム系ですが、たまにハードルアーも使うというイメージですね。フリーリグだけで言えば、もう1番手硬い63MLぐらいの番手があっても良いかと個人的には思っています。
「WSC63M」
レジットデザインのワイルドサイドの誇るショートロッド63シリーズ。売れているのは63MHだそうですが、私はエースは63Mだと思っております。実はリザーバーでは2本は用意しておくエース的存在。
メインは10g(3/8oz)のフットボールジグ。リザーバーで夏から秋にかけて5mから15mレンジに落ちた時には、フットボールでダウンヒルさせていきます。この時にショートロッドは僅かなバイトも見逃さずに、さらに反応よく素早いフッキングが決まるので63レングスのショートロッドは欠かせません。フットボールのダウンヒル、小突きとか全てのフットボールのテクニックに完璧に対応するロッド。夏から秋のリザーバーで100%効果を発揮するので外せない。
ラインはディープメインなら8ポンド、通常は10ポンド、根がかかりが多すぎて回収に困るのなら12ポンドのフロロセッティング。
ただ、フリーリグの10gなどにも使うので、同じロッドが2本欲しくなる。その時は琵琶湖でも使っているWSC-ST66MHを持ち出してフリーリグに回すことも。でも、63のキャストのしやすさを考えると2本同じロッドでも良いかなと思ってしまいます。
このロッドに追加・変更されるロッド
- WSC-ST66MH


「WSC65MH」
リザーバーでのビッグベイトなど大型ルアー対応のロッド。濁りの時にディープクランクを引くときにも意外とスムーズに巻けるベンドカーブとキャストを背おえるパワーが魅力のロッド。
ビッグベイトでは178、180系がメインでS字でバックウォーターで遊んで、ここ一番のオーバーハングの下では大型の羽系で水面を割らせる。クランクはマッドペッパーマグナムやディグルでキャスティングでも、ドラッキングでも狙う。
レングスは65なので、ボート上でも邪魔にならず、キャストも正確に決まるので、この長さが楽。実際に釣っている数で言えば、少ないのですが、やっぱりリザーバーでのビッグベイトなど遊びたい時には必要なロッドなので、基本としては外せない。ラインはビッグベイトメインの時はナイロン20ポンド、クランクが入りそうな時はナイロン14ポンドまで落とす。
ちなみに本来はこのロッドはフロッグスペシャル。弾性が低く、パラボリックに曲がるので、実はこうして色々な釣りに向いているのは、このフロッグシリーズのWSC69MHと同じです。69の方は琵琶湖で同じように巻きや小さめのビッグベイトで活躍。
「特殊で使うロッド2本」
- WSS64ML
- WSS-ST63ML
あと、特殊な状況ですが、フラットが多いリザーバーならば、シャッドキャロも出番があります。その時は専用ロッドのWSS64MLでPE0.6号で7gでシャッドキャロの出番も。それから立木が多いリザーバーならば、WSS-ST63MLでのパワーフィネスでPE0.8号でバックウォーターのボイルフィシュに野良ネズミ、上流域の立木のサスペンドバスにピクピク攻め、もしくはジャッカルのビークス5gから7gで吊るしの小型ジグ展開も面白い。
=まとめ=
基本5本に、特殊2本、あとは状況変化に記載した数本をストックしていて、フィールドや条件ごとに5本に絞ってボートに載せていくというスタイルです。
琵琶湖も楽しいフィールドですが、リザーバーも日本のフィールドとして楽しいフィールドなので、数あるワイルドサイドから最適なセッティングを見つけだして色々なフィールドでバスフィッシングを楽しんで頂きたいですね。私も、ここ数年は残りのバスフィッシング人生を堪能するため、各地の色々なフィールドを旅しております。そこに最適なロッドを見つけだす一助となりましたら、幸いでございます。

カテゴリー: レジットデザイン